お正月に食べるおせち料理。
実際に食べる、食べないは別としてもおせち料理を知らないという日本人はいないに等しいといっても過言ではありませんね。
地域によって、おせち料理を食べ始める日にちは違いますが、新たな年を迎える、または迎えたことに対する祝いの膳という点では共通していますね。
そんなおせち料理ですが、おせち料理という風習は日本だけのものなのでしょうか?
海外のお正月はどうなのか?
気になるところですね。
そこで、海外のおせち料理事情を紹介していきましょう。
お正月の迎え方が国によって違う!?
お正月というと?
多くの日本人は年末から休暇を取りますね。
仕事柄、お正月の休暇は取れないという方も少なくありませんが、お正月は休日という認識は日本人にとっては当たり前のようになっています。
しかし、これって国によって違うのをご存知ですか?
アメリカやフランス、ドイツ、ブラジルなど欧米の国々では、1月1日は祝日であり、前日の12月31日から家族や仲間と集まりカウントダウンをして盛り上がるという習慣はあるものの、2日以降は平日となり平常運転に戻ります。
つまり、新年を祝うのはカウントダウン直後だけということですね。
その為、日本のようにおせち料理を用意して食べる習慣というのはありません。
また、欧米の国々では、お正月よりもクリスマス近辺に休暇を取り伝統料理を食べる習慣があり、キリスト教では七面鳥が定番となります。
更にフランスではブッシュ・ド・ノエル、ドイツではシュトーレン、ブラジルではプディングといった伝統お菓子を作ってクリスマスを祝いますので、日本でいうお正月のおせち料理に似た感覚でクリスマスを祝うといった感じですね。
アジアでは、おせち料理がある!?
旧正月のある中国や韓国、台湾、ベトナムといったアジア圏では、おせち料理のような伝統料理が存在します。
例えば、中国では肉団子や腸詰、肉の干物や日本同様、餅を食べる習慣がありますし、台湾では、お頭つきの魚の蒸し料理や肉団子スープ、豚の丸焼き、粽、水ギョウザ、餅などをといった伝統料理を食べる習慣があります。
しかし、これらの伝統料理を食べるのは「旧正月」なのです。
日本では、地域によって違いはあるものの12月31日の大晦日や1月1日の元旦から食べ始めますが、他のアジア圏では、「旧正月」を盛大に祝う為、日本のおせち料理のような伝統料理は旧正月に食べられているのです。
日本では、当たり前のようにお正月に出されるおせち料理ですが、国によってお正月そのものの祝い方が違いますので、色々な意味で面白いですね。